腸活外来へお越しくださり、ありがとうございます。
担当医のやまです。
今回は私が一番お話したい内容
大腸内視鏡検査について
です。
健康に興味を持って、
腸活で病気になりにくい体をつくり、
健康診断で病気を早期発見・早期治療してもらう
そのために配信をしています。
詳しい理由は下記ブログよりご参照ください
腸活外来について【腸活ドクターが運営する腸活初心者のためのブログ】
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大腸内視鏡検査は、大腸がんや消化器系の疾患の診断に不可欠なツールです。
しかし、
下剤のつらさや検査の不快感などの話を聞いて、検査をためらっている方と多く出会ってきました。そんな方々が貴重な病気の発見・治療の機会を失わないために正確な情報を知っていただきたい。そんな思いが強くあります。
そこで皆さんに質問です。
大腸内視鏡検査のメリットとデメリットを正しく理解していますか?
不要な心配をして、検査の機会を失ってはいませんか?
一般的には不快感を伴うと言われるこの検査ですが、その原因は何なのでしょうか?
敬遠されがちな大腸内視鏡検査について、年間約500例の検査をおこなっている私が解説していきます。
この記事を通じて、大腸内視鏡検査についての知識を深めていただければ幸いです。
大腸内視鏡検査とは何か
まずは、大腸内視鏡検査について説明していきます。言葉の通り、内視鏡を使って大腸全体を調べる検査です。大腸の内側を直接みることで病気の有無を確認し、大腸がんなどの早期発見に役立ちます。しかし、下剤のつらさや検査中の不安や恐怖を感じて、多くの方が検査に消極的になっているのが現状です。
大腸内視鏡検査のメリット
- 早期発見・早期治療: 大腸内視鏡検査の最大のメリットは大腸癌の早期発見・治療ができることです。早期の大腸癌は症状がなく、内視鏡で発見するしかありません。また、早期発見されたがんはその場で治療が可能で(一部例外あり)、切除できれば治療結果も良好です。
- 予防的役割: 大腸内視鏡検査ではポリープ(がんの前段階)を見つけ出し、その場で切除することができます(一部例外あり)。これにより、がんに進行する前に予防することができます。
- 確実性: 他のスクリーニング方法(注腸造影検査、カプセル内視鏡、CT colonography)と比較して、大腸内視鏡検査は直接的に大腸の内部を見て評価できるので、診断の確実性が高いです。
大腸内視鏡検査のデメリット
大腸内視鏡検査は多くのメリットがあります。しかし、大腸内視鏡検査にはいくつかのデメリットもあります。
- 準備: 正確な検査をするためには大腸をきれいにする必要があります。そのために下剤を飲みますが、これが一部の人にとって不快な経験となることがあります。
- 検査の不快感: 大腸の中を内視鏡が通過するときに、お腹の不快感を伴うことがあります。時には痛みが生じることもあります。
- 合併症リスク: すべての医療検査と同じく、大腸内視鏡検査にもリスクがあります。これには感染や大腸の穿孔(非常に稀)などがあります。
恐怖を乗り越えるための準備と対策
ここではデメリットを少しでも減らし、検査を快適に受けるための準備と対策をお話していきます。
- 知る: 大腸内視鏡検査についての正確な知識を持っていただくことは、恐怖や不安を和らげるのに有効です。確かな技術と経験のある医師が、正しい量の薬を用いることで検査の不快感を取り除くことができます。
- 話す: 自分が何に不安を感じているのか、それを検査前に医師と共有してみてください。疑問や心配を解消することで余計な緊張から解放されます。私の経験からも、話をさせていただき正しい認識を持っていただいた方は検査の不安や痛みが少ないです。
- リラックス: 緊張していると体全体に力が入り、痛みに敏感になります。リラックスして全身の力が抜けると、検査中のストレスを軽減するのに役立ちます。具体的には深呼吸と全身の力を抜くことです。体が緊張してしまうと痛みに敏感になって、不快感を強く感じてしまいます。
あなたが大腸内視鏡検査を受けるべき理由
大腸がんは早期発見で治療成功率が高まります。一方で、進行した状態では手術や抗がん剤が必要となるため、早期発見・早期治療が極めて重要です。大腸内視鏡検査を受けるべき最大の理由は、大腸がんを内視鏡で切除するということにつきます。
ご自身の健康を守るためにも、年齢やリスク要因に基づいて適切な時期に大腸内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。
おまけ
大腸内視鏡検査は、高度な技術と経験を要する医療行為です。そのため、どの施設で検査を受けるかは検査の質や快適さを左右します。
1. 内視鏡専門医: 一番わかりやすい基準は、施設に内視鏡専門医がいるかどうかを確認することをおすすめします。内視鏡専門医は、内視鏡検査の技術と知識に精通しており、診断精度も高く、検査中のリスクも低く抑えてくれます。
2. 最新設備: 最新の内視鏡装置や設備はより詳細な観察が可能となり、診断精度も高くなります。また、検査の不快感を和らげる機能もついていることがあります。設備についてはホームページなどから確認できることが多いです。
3. 患者対応の良さ: 意外と大切なことですが、忘れがちなのがスタッフの対応です。検査自体は短時間ですが、検査の不快感を減らすためにリラックスした状態でいることがコツです。そのためには検査前後の不安や疑問を解消する必要があります。患者一人ひとりに丁寧に対応し、不安や疑問に応えるスタッフがいる施設を選ぶことも大切です。
4. 体調管理: そして最後にご自身でできる対策をお伝えして終わりにします。それが、体調を整えるということです。疲労やストレスなどで体調が悪いときに検査を受けると、不安や緊張が増幅してしまいます。せっかくの検査をいやな経験にしないために、ご自身でできる対策をしておいてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。個人的な意見もありますが、私の経験から大腸内視鏡検査についてお話をさせていただきました。
大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見や予防に非常に有用なツールです。しかし、検査の不快感や恐怖のためせっかくの機会を逃している方が多くいます。
大切なことは、検査を理解し、リラックスできる状態で、経験豊富な医師がいる施設を選ぶ、ということ。
この記事があなたの大腸内視鏡検査への理解を深め、行動へとつながるきっかけになればうれしいです。
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